スクウェア・エニックスがタイトーを買収したというニュースと、ワールドに続いてポッカがMBO(マネジメント・バイアウト)
を行うというニュースが飛び込んできました。
買収とは、その名の通り、お金で会社を買うことです。
MBOもお金で会社を買うことです。
そういう意味では両者は同じです。
では、いったいこの2つの違いはなんなのでしょうか?
違いは、他社を買うということと、自社を買うということの差です。
株式は所有権を表わしますので、持っているということはその会社の一部を持っていることになり、
「その会社の一部を買った」ということになります。
MBOについて、ポッカのホームページによると、「MBOとは、一般的に、買取対象の企業の経営陣が、
金融投資家と共同して、対象企業株式を買収する取引を指します。」とあります。
つまり、公開(上場)していた会社の株式を、自社の社長や取締役が自腹で購入するということです。
これでどうなるかというと、上場会社であると、会社の最高経営決定権は株主総会
(要するに株主が会社で一番偉いということになっています)であり、その決定権を自分で持つということです。
つまり、何者かも分からない株主に会社の経営方針のお伺いを立てるより、自分たちで全てを決めるという事を選んだわけです。
MBOのデメリットとして、市場から返さなくてもよい資金、つまり、株券の発行による資金を調達できなくなるということがまず挙げられます。
MBOにより、その会社の経営陣が「自社の株式を取得=経営権を持つ」ということは、上場廃止になるということです。
上場廃止基準のひとつとして、既に発行している株式数の90%を超える株式を、その会社の役員など10人以下の人間で保持すると、
その時点で上場廃止ということになります。
上場廃止になるということはどういうことかというと、株式を発行しての資金の調達が出来なくなるという事です。
株式は元本を返済しなくてもよい調達資金です(利益が出た時に、借入金の利息にあたる配当金を支払いますが。。。) 。
逆にメリットとしては、敵対的買収をされなくてすむということが挙げられます。
敵対的買収とは、例えば、市場シェア50%づつのA社、B社があるとして、お互い価格競争をしているとします。
もちろんどちらの会社も、相手の会社が無ければ、価格競争も無く、利益がもっと上げられるのにと思うわけです。
その時に、A、Bのどちらかの会社にお金が余っていれば、「敵対的買収」ということで、相手の会社の株を買い占めることで、
自社の一部にし、消滅させてしまうのです。
もちろん、競争相手はいなくなります。