今日は「連結会計」について、書くことにしました。
M&Aによって、会社の合併や買収が相次いでいます。
それにより初めてグループ会社になるということもあるかも知れません。
「法人」というのは会社を一人の人間のように扱うための「人格」付けですが、そう言うだけあって、 「法人」(≒「会社」)も、自然界の人間のように引っ付いたり離れたりします。
では、簡単な連結の説明をしますね。
例えば、A社とB社があって、A社とB社はお互い親子関係の会社だとします。
A社がB社の株を100%持っているとすると、B 社はA社の完全子会社となりますね。
少し前まで日本では単体(一つの会社)の決算がメインで、連結決算(関係会社全ての決算をまとめたもの)は付属的なものでした。
今では連結が「主」になっています。
単体は「従」です。
連結がなぜ重要かと言いますと、連結が重視されていない時代では、例えば、先ほどの図で、
決算期がそれぞれA社12月、B社3月とすると、A社の業績が悪いときに決算を良く見せるため、決算直前にB社から利益をいったんもらうなんてことも出来ました。
これは、例えば、決算で利益を捻出するため、12月に入ってから、仕入値100万円の商品をB社に1億円で買ってもらって利益を出します。
A社の利益は9,900万円良くなります。 その後、A社の12月決算が終わって、今度はB社の決算が終わった3月末以降に全く逆の取引をします。
そうすることにより、どちらの会社も損益(利益と損失どちらでも使える単語)はチャラなのですが、
どちらの会社の決算書を見ても、損失の9,900万円は出てきませんよね。
あくまで極端な例ですが、こういったこと(いわゆる粉飾決算)がもっと複雑に、分かりにくいように行われることが多くなって、
単体の決算書の信憑性が損なわれてきました。
そういう歴史もあり、グループ会社でまとめて決算をする「連結決算」がメインになりました。
いわゆる数年前に話題になった、会計ビッグバンに伴う一つの改正点です。
97年11月に倒産した山一證券も、上述したような利益を関係会社間で付け替える、いわゆる「飛ばし」で見えない損失が膨れ 上がって倒産しました。
(飛ばしは、山一證券倒産のあくまでも一側面です。)
連結決算でお互いの取引を相殺すれば、見せ掛けの利益を計上することも無くなり、誤魔化せないわけです。
でも、いくつもの会社を合算するということで、実は連結の決算書は、「実体のない、作られたもの」って感覚です。